子犬に必要なワクチン接種時期
子犬をお迎えする前には、必ずワクチンを接種した上でお引渡しをします。
その場合、お渡し日の当日ではなく少なくとも2,3日は空けて接種をしてもらいます。それはワクチンを接種をすると健康な子犬でも、中には副作用が出ることがあります。
副作用と聞くとドキッとしてしまいますが、食欲不振、便が緩む、元気がなくなるなど人間でもよくある「だるいな」と思う感じと同じです。
しかし中には何らかのアレルギーを持ってしまっている子犬もおり、接種することで低血糖やショックを引き起こすこともあります。
ですので接種後、専門であるブリーダーのもとで様子を見て健康状態を管理するためにも
接種してから安定する日にちをとっています。
健康な子であっても、子犬にとって初めての家族と過ごすことはストレスになり体調を崩しやすいのですから販売者、繁殖者にとっては子犬の体調を管理することは当然の責任です。
お迎えしてからのワクチン接種
ほとんどのご家族が、生後60日頃のお迎え適齢期で子犬を迎えると思います。
その場合、1回目はお渡し前に接種してあるので、2回目は近くの動物病院へ行って接種する必要があります。
その時期は、1回目の注射をしてから約1か月後が目安です。
子犬と一緒に渡す「ワクチン証明書」に、「次回接種予定日」と記されていますのでご確認ください。
基本的に、子犬に必要なワクチンは2回とされていますが、中には3回接種を勧める獣医さんも見えます。よく相談して接種スケジュールを決めてください。
これ以降は年1回の接種が基本です。
ワクチンが済んだら狂犬病予防
子犬に必要なワクチンが完了(2回もしくは3回)したら次は、狂犬病予防接種です。こちらはワクチンと違って、国で定められた義務です。
無事にワクチンのスケジュールが終わったら、狂犬病予防接種注射をします。
子犬の場合は接種し終えたら動物病院でもらえる、「狂犬病予防注射済証」をお住まいの保健所に持参して「畜犬登録」をします。
初めての狂犬病予防注射は、ご自身で病院に行きますが、翌年からは自治体から接種場所・日時の案内が来るので、忘れないようにしてください。
季節によって予防したいこと
ワクチンで予防できる病気の他に、薬を投与して予防できる病気もあります。
その中でもフィラリア症は、蚊を介して犬の心臓や肺動脈に寄生する寄生虫が起こす病気で、放置すれば死に至ることもある、犬にとっては重大な病気です。
そんなことにならないように、蚊が発生しそうな春頃からフィラリア予防の薬を投与します。注射するほかに、いまはおやつ感覚で与えることが出来るチュアブルタイプもあるので、犬も嫌がらずにお薬を飲むことが出来るのでおすすめです。
また、ノミダニも注意が必要です。外飼いじゃないから安心ではなく、室内犬でも散歩でついてきたりもします。冬場でも室内は快適なご家庭が多いので、ソファやぬいぐるみから付くことだって十分ありえますよね。
ワクチン接種で動物病院へ行ったときに、フィラリア予防とノミダニ予防についてもいつ頃投与したらよいか相談してみるのが良いと思います。